昭和59年度から厚生省では「調理師健康教育事業」を実施することとし、（社）日本調理師会に委託することとなった。

　この事業は国民の健康増進対策及び成人病予防対策の一層の推進を図るため、毎年、継続実施して行うというものであり、この事業の実施主体となる青森県支部組織の設立が早急に必要となったもので厚生省をはじめ各界から県単位の調理師会の設立が強く要請されたものであります。

　青森県は昭和60年11月21日「調理師関係団体代表者会議」を開催し、各関係業界代表者の意見を聞き準備を進め、昭和61年4月12日「青森県調理師会設立代表者会議」を開催。

　設立発起人９団体青森県食品衛生協会（常任理事 佐藤哲雄氏）・青森県料理飲食業環境衛生同業組合（理事長 大道清氏）・青森県麺類業環境衛生同業組合（理事長 加藤萬次郎氏）・青森県すし業環境衛生同業組合（理事長 中村龍雄氏）・青森県旅館業環境衛生同業組合（理事長 中村雪夫氏）・全日本司廚士協会北部地方本部（会長 小玉源之助氏）・青森県調理師養成施設校（弘前調理師専門学校長 下田敦子氏・青森県調理師専門学校副校長 秋田綾子氏・八戸調理師専門学校長 長林みどり氏）の９団体330名をもって同年5月6日待望の「青森県調理師会設立総会」を開催し誕生に至ったものであります。

　設立後まもなく青森県調理師会設立に尽力された小玉源之助会長急逝により設立に中心的まとめ役となった青森県旅館業環境衛生同業組合理事長 中山雪夫氏を新しい会長として「調理師会報」の発刊、「専門調理師試験」の実施、厚生労働省所管「調理師健康教育事業」や食育推進事業の「親子料理教室」の実施、調理師の資質の向上を図る「調理師技術研修会」、食の安全・安心を図る「食中毒防止講習会」などを実施されました。こうした県民の健康増進を図る食生活改善や減塩料理の普及に努めてきたことで平成15年に青森県調理師会（会長 中村雪夫）が「健康づくり功労者」として青森県知事表彰を受賞。

　一方、支部組織の変遷としては会が発足し5年後第一号として平成2年7月「上北地区六ケ所支部」の設立、続いて平成3年4月「八戸支部」の結成、平成11年9月弘前支部「弘前連絡協議会」設立、平成12年「十和田支部」の結成、この時に於いて中山雪夫会長より、将来を見据え件か一円の組織にするためにも法人化が提唱され、青森商工会議所に協力要請がなされ、これを受けて商工会議所が青森県との協議と指導の中で、平成17年7月「下北支部」が設立、また10月「五所川原支部」が結成された。

　そして念願であった12月21日に社団法人の認可をめでたく戴き、「社団法人青森県調理師会（初代会長 中山雪夫）となり、本部と5支部の組織で発足し、新たなスタートをいたしました。また、公益法人制度改革により平成24年4月1日より一般社団法人青森県調理師会へ移行、現在に至っている。